Maro<福田花音>vol.2

演劇女子部 ミュージカル「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」感想その⑦。
ネタバレ注意!


今作でかにょんちゃんが演じるのは"紫蘭"と言う少女。
クランのヴァンプの中でも教育係としての役割を担う人物で
常に片手に鞭を持っています。
まぁご想像のような事はしませんけどね(何)


ここ最近のマロ様はそれはそれは強気なイメージがあります。
結構、いやめちゃくちゃ浮き沈みが激しい事で有名ですが
昨年の後半辺りからすこぶる調子が良いですね。
自信満々の彼女は本当に無敵なのですが
それと同時に1つだけ気になる発言をしているのも確か。
それが演技が苦手発言です。
確か「我らジャンヌ」の時もそんな事を漏らしていたような気がします。
何が原因でそんな風になってしまったのか分かりませんが
これまた自分もその度に口を酸っぱくして言いたい事があります。


「テメェの演技は最高なんだよ、バカヤロー!」と。


自身2作目となる「白蛇伝」からほぼ毎回観ているけれど
やっぱり自分の中での福田花音は演技している時の姿が
1番しっくり来るんですよね。
勿論、昔と今ではその風貌も演じ方も変わってはいるけれど
なんだかんだ言って彼女の演技には華がある。
声量の大きさも安定感も抜群だし
何より安心して舞台の世界観に浸らせてくれる。
彼女が居るのと居ないのとでは
劇全体の完成度がまるっきり違うような気さえします。
それだけ惚れ込んでいるのです、自分は。


特に強気な女性役を演じさせたら
右に出る者が居ない程、その魅力が増幅される。
だから今回の役所はまさにその典型なので
とても良い表情しているし、かつ魅力的なのです。
前半部分も良いのだけれど
後半部分での相手を追い詰める場面などは
まぁ〜立派な出で立ちですねぇ。
若干、突っ込み所はあるにはあるのですが
それは演者のせいではなくて演出の問題ですから。


今秋にスマイレージ単独で舞台をやる事が決定したので
その部分でも非常に重要な有力株ですね。
非常に楽しみでもあり、かつ期待も予想以上にしてしまうのが
舞台女優・福田花音の真骨頂たる所以なのかも知れません。