Juice=Juice 2nd インディーズシングル「五月雨美女がさ乱れる」感想

「俺たちのライナーノーツ」vol.2


1stが等身大では無い背伸びした少女達が歌う曲と評するならば
この2ndはどちらかと言うと
等身大で背伸びはしていないイメージが強いでしょう。
更に付け加えればそこに
乙女の強気みたいな感情が付け加えられている感じです。


そう思わせるのも
大塚、宮本、高木の3名による歌唱が
特にそういった傾向に傾いていると感じさせるからです。
3人の歌声をしっかり聴いてみれば
それぞれにしっかりとした特徴があるのですが
この強気な姿勢(歌声)が付加される事で
歌全体の雰囲気を作り上げている印象があります。
これはおそらく、当時の彼女達であったからこそ
余計にそう思わせるのでしょう。


そんな彼女達が主軸となって歌われている曲ではありますが
金澤、植村、宮崎の3名も
実に良い存在感をアピールしています。
そこまでパートを独占している訳ではありませんが
ちゃんと各々の個性をアピール出来ていると
自分は思っています。
多い少ない、上手い下手ではありません。
いかに自分を表現出来るかが重要なのです。


1stで無理して大人びた分、
この曲で大分落ち着いた感があります。
曲調の路線的にはそれ程変化があったとは思いませんが
改めて聴いてみると、
そこには確固たる変化があるように思えます。
特に大塚愛菜の存在感が群を抜いて印象的なのも
頷けるような気がします。
だからこそ、1年以上経った今でも
やっぱりこの曲は自分の中で何かしらひっかかる
そして、思い出深い歌なのかも知れません。