大塚愛菜「younA presents HaaaaaaMuuuuuu!!Vol.2 Supported.by Alcohol Special!!」総括

aina大塚愛菜>vol.13


セットリスト 感想その① 感想その②


今現在、渋谷にはJuice=Juiceの巨大看板が掲げられています。
超攻撃的清純派アイドル。の宣伝看板が。
自分も会場に向かう途中で見上げました。
他のどの広告よりも大きなそれを。
愛菜ちゃんもきっと知っているだろうし、見たと思います。


どんな想いでそれを見ていたのだろうと、ライブ中もずっと考えていました。
考えていたと言うよりかは、頭から離れなかったのかも知れません。
本来ならば、そこに居た筈だった。
可能性として決して低くは無かった。
でも今、自分はそこには属しておらず、こうしてただ一人、歌手を目指して小さなライブカフェで歌っている。
あまりにも差があり過ぎる。
そこに居るのと居ないのとでは、雲泥の差がある。
そんな気持ちの中、今回の彼女を観ていました。


今回の現場で感じたのは、その歌声の魅力(それだけではありませんが)。
あの頃感じていた力強さが表れていて、とても好印象でした。
これが彼女の持つ歌声。
現在の彼女の実力なのだと、肌で感じる事が出来て、大きな収穫となった事は言うまでもありません。
本当にこのイベントに行けて良かった。


また更に感じた事がありました。
一高校生として歌手を目指すその決意・覚悟。
名刺配布の一件でも、それは表れていたと思います。
どんなに小さな一歩だったとしても、健気に夢に向かって前に出るその姿勢に自分は共感しました。
動き出さなきゃ何も始まりませんからね。


そして、これは自分の勝手な思い込みに過ぎないのですが、一応記しておきたいと思います。
3曲目に歌った「Hello my friend」。
改めてこの歌の歌詞を見てみました。
想い焦がれた今は亡き友人に捧げる切ないナンバー。
どんなに悲しくて名前を呼んでも届かない。
どんなに寂しくて想っても君は居ない。
それでも今尚、友達と呼びたい自分が居る。


重ねてしまう。
どうしても重ね合わせてしまうのです。
そんな事考えているなんて、あり得ないと分かっているのに。
この渋谷と言う場所で彼女がこんな切ない選曲をしている事実。
今、自分の道を歩み出した愛菜ちゃんが、既に遠い存在になってしまったJuice=Juiceに向かって宛てたメッセージとして。
こうして自分で書いていても、おかしいなと思うのです。
そんな未練がましい事を彼女が思っている訳無いのだから。
でも、会場でどこか寂しそうな表情をしていた姿が、この妄想に更に拍車をかけるのも事実。
全部、自分の中だけの思考なのにね。


笑ってしまう。
自分の思考回路はいつからこんな風になってしまったのかってね。
元々、色々考える質だったけれど、ここまでおかしな発想では無かったと思います。
でも実際に今現在自分はそう感じています。
これは、嘘でもなんでも無い、本当の想い。
呆れて何も言えないよ(笑)


今回の現場では、こういった自身の妄想世界が繰り広げられる中、幾つかの大塚愛菜像が、確かに自分の中で確立しました。
多少の誤差はあるかも知れませんが、それでも彼女の魅力を少しでも知れた事で、ますます興味が増しましたし、同時にこれからも出来る限りの応援をしたいとも思えたのです。
何だかんだで、自分はこういった"信念を貫こうとしている子"に酷く影響されやすい性格なのでしょうね。
それは言うなれば、可能性への執着なのかも知れません。
昔からそういう感じではありましたけれども。
今後彼女がどんな未来を切り開いて行くかは正直分かりません。
このまま夢半ばのままかも知れないし、そうでないかも知れない。
ただ自信を持って言える事は、この選択した道は絶対間違っていないと言う事のみです。
周りに流されず、唯一無二の自分の想いを賭けて戦う決意をした愛菜ちゃん。
人生に失敗と言うものがもし存在するのだとしたら、それは自分にさえ素直になれない事でしょう。
成功している人は、その分、他の人より努力しているし、信念や考え方を常に持っているものです。
勿論、全てにそれが当てはまる訳では無いけれど。


大塚愛菜、16歳。
まだ16歳。されど16歳。
等身大の彼女がこの先、どのような未来を築き上げて行くかはまだ未知数。
しかしながら、この挑戦は大いに意味のある事のような気がして。
その軌跡、しかと見届けようと強く決意した、そんな現場でした。


完。