飯田圭織生誕33周年記念

拝啓、飯田圭織様。


かおりん、33回目の誕生日心からお祝い申し上げます。


貴女の人生もまた、モーニング娘。以上に濃密なものだった事でしょう。
元々、センター候補だったにも関わらず、デビュー曲では安倍なつみさんにその座を奪われたり、辻希美ちゃんの教育係に抜擢された時、当人から失礼な態度をとられたり、娘。を卒業し、ご結婚され第一子を授かったけれど、病気で亡くされたり。
きっと、自分が知っている事以外でも、もっとあった筈です。
小さい事から、大きな事まで。


でも、それだけでは無かった。


モーニング娘。にキャラクターと言う新たな魅力を定着させたのは、紛れもなく貴女です。
うたばんでの"ジョンソン"命名
そこに色を添える事で、単なるアイドルグループから一変、実に多彩で愉快な娘。が出来上がった。
まさに+αの要素が加わった事で、歌やダンス以外の武器を兼ね備えるようになりました。
これぞ娘。の原点。
バラエティー番組への進出を可能にした、大きな要因の1つでしょう。
それは何も娘。だけに留まりません。
ハロプロのグループはそのパフォーマンス能力に絶対の自信を持っていなければなりませんが、それは同時に(暗黙の了承だけれど)キャラクターと言う要素も求められている気がしてならないのです。
歌って踊れるだけでは無い、各々の魅力(キャラ)も必要とされている。
だからこそ、ひと味違うのかも知れませんね。
現アイドルの一人ひとりのキャラクターと言う魅力の原点は、やっぱり貴女にあると思います。


そして貴女にはもぅ一つの武器がある。
生まれ持った天性の絵の素質。
娘。を卒業した後、ソロとして活動し始めた頃、その絵を良く見かけました。
当初はライブ会場のグッズとしても販売されていましたね。
また展覧会も開催してしまう程、本格的に活躍なされていたと思います。
個人的にそれらの絵を観て感じるのは、とても貴女らしい優しさが表れている点です。
人物ならば、柔らかいタッチで笑顔のその人がそこに描かれている。
観ていてホッと安心するような、そんな印象です。
絵本での描き方はまさに、その真骨頂とも言えるのではないでしょうか。


昨年の5月に第二子を授かったそうですね。
これまでの人生、辛い事が沢山あったと思います。
でも今はきっと幸せな時間を過ごしている事でしょう。
これから、どんな出来事が起こるか予想出来ませんが、せめてこの幸福が長く続くように、途切れる事の無いようにと、ただただ自分は思うのです。
それだけ、ここに至るまでに努力を惜しまなかったのですから。
切に願うばかりです。


敬具。


飯田圭織生誕28周年記念