ayumin<石田亜佑美>vol.1

演劇女子部 ミュージカル「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」感想その⑨。
ネタバレ注意!


今作であゆみんが演じたのは"チェリー"と言う名のヴァンプ少女。


舞台設定であるクランの世界は永遠に雨が降り続いていて
各所で用いられる音楽やB.G.M.も
とてもダークな空間を演出していたりします。
勿論、ストーリーもその雰囲気を強める要因です。
そんな中、舞台やミュージカルには必ずと言って良い程
場を明るくさせる役が用意されるものです。
今回はそれが彼女であります。


1回しか観ていないから予想に過ぎないのですが
笑いを取る場面では公演毎にネタを変えているみたいです。
リピーターが何度観ても飽きないようにしていて
個人的にはこういう部分こそ映像で残して欲しいなと思いますね。
まぁ沢山観に来てくれた人の特権なんでしょうけれども(何不満)


まぁ基本的にはそんな感じでリリウムお笑い担当なあゆみん。
しかしながら、演技そのものはとても好感が持てましたね。
ネタを披露する時も相当(ある意味自分を忘れて)やりきっているのですが
普通の演技の時もかなり前向きな・・・
いえ、前のめり過ぎる演じ方をするのです。
声量もそうなのですがリアクションも一つひとつの行動や仕草が
とりあえずデカい。
思い切りのある演技と言えば妥当かな。
とても好印象でしたね。


確かに見方を変えれば
その思い切り度合いから少し浮いてしまう危険性が伴うかも知れませんが
個人的に観ていて思ったのは
彼女自身、凄くやりきるんだ!ここは自分が前へ出る番だ!
っていう気持ちが強く出ていて凄く良かったです。
ヤッシー(鞘師里保ちゃん)みたいなメインキャラで無くても
彼女には彼女なりの譲れない想いがあるのでしょう。
それがチェリーを通して凄く良い表現力を発揮している。
そんな印象を持ちました。
そう言う意味では石田亜佑美はこのミュージカルの影の主役と
言えるのではないでしょうか。