Ricka<佐々木莉佳子>vol.2

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産地 直送 気仙沼 少女隊、略して"SCK GIRLS"*1
2011年3月11日の東日本大震災で被災した女の子達が
中心となって結成したご当地アイドル集団。
主に地元である気仙沼を中心に活動して来た彼女達。
初めは反対する声もあったが、徐々に活躍の場を広め、
その結果地元以外からもイベントの参加を求められるようになる。


一人の少女がいた。
幼くして被災し、おそらく絶望に近い想いを経験した。
塞ぎ込んでいたであろう我が娘に
救いの手を差し伸べたのは実の父親だった。
またあの頃と変わらぬ元気いっぱいの笑顔になって欲しい。
娘への一途な想い、愛情から父は行動に出る。
当時オーディションすら無かった、有志グループへの誘い。
そして少しずつ、運命の歯車は動き出した。
佐々木莉佳子と言う、未開拓アイドルの伝説が。


彼女は努力を惜しまない。
グループ内でも一際異才を放っていたし、
それはメンバー全員が口を揃えて頷いていた。
SCK GIRLSの不動のセンター、と。
恐らくまだまだ荒削りな部分はあるのだろう。
しかしながらそれを補うには十二分過ぎる程の輝きを
彼女はその一瞬一瞬に全力で解き放っている。
ただ気合いが入っているとか、その程度の事象では無い。
そこに生きている証や希望を見出してしまうぐらい
特別な何かが凝縮されているような気がしてならない。
安易な言葉で片づけるのであれば、まさに逸材。
この眩しさは誰か真似出来る者は果たして存在するのか?
そう言った意味で新鮮。採れ立ての魚介類みたいだ。


全国で放送されている番組でも取り上げられた事があった。
前田敦子大島優子を足して2で割った美少女。
その存在感が一躍全国に知れ渡った。
健気で愛くるしい姿。
年相応とは言い難い大人びた謙虚さ。
それとは真逆の活気溢れるダンスパフォーマンス。
ギャップがある。そこに魅力を感じずにはいられない。
原石だが、原石と呼ぶにはあまりにも存在感が多き過ぎる。
そんな印象を受けてしまう。


彼女には夢があるみたいだ。
「宇宙一のトップアイドルになる」
馬鹿げている。非常識的だ。現実を知らなさ過ぎる。
確かにそうだろう。
アイドルがどんなに過酷なもので
社会がどれ程厳しいものかも理解していない。
納得出来るし、理解するには十分だ。
と言う反面、矛盾する想いも有る。
でも、もしかしたら・・・軽い期待感と高揚感。
きっと彼女がずっとSCK GIRLSだったら
今自分はこんな記事を書いてはいなかっただろう。
こんな気持ちにすらなっていなかっただろう。
仮にもしも知り得たとしてもきっと
ハロプロでなかったらそこ止まりだったと思う。
現に自分は幾つかの地方アイドルを知ってはいるが
結局の所、中途半端な結果に終わっている。
Hello!ProjectHello!Project外でしっかり区分けされている。
だが彼女は宇宙一を叶えるべく、一歩前進した。
それはとても大きな一歩であり、かつ偉大な出来事だ。


この先あと10年経ったら、と思うと
何も考えられずにはいられない。
何も感じずにはいられないのだ。
勿論このまま終息してしまう可能性だって考えられなくは無い。
そう思いながらも、その期待値を下げられる要因も無い。
この子、本当に凄い存在になるんじゃないの。
疑惑と期待が激しく絡まり続ける中、
自分は密かに想いを募らせている。
この人生の中において、今まで出逢った事の無い才能を発見して。

*1:発足当初はSCK45