5th アルバム「ショッキング5」感想。

先日お伝えした通り、その感想を。



収録曲
01.EVERYDAY 絶好調!!
02.The Party!
03.嗚呼 恋 / 鈴木愛理
04.Bye Bye Bye!
05.Lonely girl's night / 矢島舞美
06.君の戦法/中島早貴岡井千聖萩原舞
07.SHOCK!
08.四月宣言
09.「残暑 お見舞い 申し上げます。」
10.夢があるから
11.暑中お見舞い申し上げます(H22 Remix)


01.EVERDAY 絶好調!!
梅さんの卒業に伴い、
彼女の声が聴けるのが何とも感慨深い思いになります。
もぅライブでは叶いませんからね。
まぁその分、生では今の℃-uteが感じられる1曲ではありますが。


02.The Party!
レッツ!パーリィー!(何銀魂)
あぃりんがこのアルバムで1番好きな曲。
どこかメロディを聴いていると「Big dreams」を彷彿とさせて、
心に染みこむ曲調ですね。
歌詞にも「君のファンになるみたい」とかオリジナリティがあって
℃-uteらしい曲だなって思います。
「1人より2人3人」って所も℃-uteのユニットとしての味を出していて、
また何とも言えない想いが募ります。
歌最後のあぃりんの「Fu〜」がこれまた美しいです。


03.嗚呼 恋 / 鈴木愛理
02の余韻に浸っていたら、今度は情熱的なあぃりんの一面が見れて
思わずうなってしまう一曲。
恋に溺れ、それでも焦がれている女性(女の子ではない)の歌で、
力強い「鈴木愛理」がここにいます。
「恋」ってどこか健気なイメージがあるけど、
ここでのそれはその印象とは対照的な捉え方をしています。
個人的に「通学ベクトル」以来の秀逸なソロ曲だと思っています。


04.Bye Bye Bye!
今聴くと、このタイトルって「絶好調」に次ぐ
梅さんへの卒業ソングなんじゃないかなって思います。
「バイバイ!」と元気良く、時にぶっきらぼうに言うのは
悲しい別れ方をさせたくないつんく♂さんの親心かも知れません。
完全なる別離ではなく、気軽に「バイバイバイ!」と言える関係こそ、
℃-ute℃-uteメンバーに対する愛情の1つなのかな。


05.Lonely girl's night / 矢島舞美
「嗚呼 恋」とは対照的な位置に存在する歌。
どこか恋に対して臆病になっている女の子がいて、
失恋したかどうかは分からないけど、
彼氏に対して距離を置いている感じがしますね。
まぃみぃの歌声はとっても真っ直ぐで「青春ソング」に代表されるような
一直線な曲を歌わせたら右に出るものはいませんが、
この歌での彼女はそれとは真逆の「恋から逃げる」主人公を演じています。
ある意味、ソロと一歩前進したんじゃないかな。


06.君の戦法 / 中島早貴岡井千聖萩原舞
なっきぃの台詞から入るのは「ザ ピ〜ス!」の梨華ちゃんを超える勢いです。
台詞がそのまま後の歌詞に採用されてて、
これまた斬新な感じがします(新鮮ではないけど)。
「君」に想いを寄せる少女の想像(妄想)が入りこんでて、
その分だけ、少女は「君」に夢中なんだなと思わせてくれます。
意欲作。


07.SHOCK!
シングル11曲目のこの歌。
歌詞には載ってない歌詞「チャ〜」がメンバーそれぞれの色が出てて
5人になった℃-uteの魅力を発揮していると思います。
個人的に曲調が好きだし、PVでのダンスのキレが素晴らしいのでお気に入りです。


08.四月宣言
1番のパート割「全員→まぃみぃ→なっきぃまぃまぃ→ちっぺ→全員→あぃりん」
2番のパート割「全員→あぃりん→なっきぃまぃまぃ→ちっぺ→全員→まぃみぃ」
次々に入れ替わる声のバトンがとても心地良く、
また今の℃-uteの自己主張的なニュアンスを含んでいる気がして
とても記憶に残る歌ですね。
しかも、最後の最後で「さぁ行くよ未来へ」はソロではなく全員で歌っているところが
憎い程に素晴らしいです。
℃-ute5人の新たな出発を感じさせる名曲。


09.「残暑お見舞い申し上げます。」
あぃりんソロで当時、ファンの間で揺れた1曲。
結局ライブで歌われなかったから、余計に疑問が残る形となりましたが、
「残暑」という、どこか寂しさの残るキーワードを
ものの見事に歌い上げる彼女の凄さを感じさせる歌でもあります。
大切な誰かに宛てた短い手紙を書いている主人公。
その葛藤を良く表している歌詞は、やっぱりどこか「残暑」という季語*1
リンクしているのかなと感じます。


10.夢があるから
安易なバラードかつ、ソロパートがない駄作。
と思えば思う程、この歌は輝きを増すのかな?
バラードだからって簡単に感動してしまうのはどこか負けた感じがして嫌だし、
ソロパートがない全員曲って言うのは、盛り上がりのない祭りのようなイメージ。
でも、そこにはそこにしかない魅力があって、
それを℃-uteは5人で一緒に歌う事で語っているのかなと思います。
「四月宣言」とはまた違った良さがこの歌にはあって、
同じ「これから先の未来に対しての意気込み」がテーマだと思いますが、
前者の方はどこか外へ向けて発している歌で、
こちらは自分の内に言い聞かせている気がします。
またこれまた安易な考え方ですが、
夢に向かって旅立った梅さんへの最終的な応援ソングでもあるのかな。


11.暑中お見舞い申し上げます(H22 Remix)
マリオ?(謎)
H22って言うのが何だか分かりませんが、
どこかゲーム音楽を連想させる作りになっています。
遊び心は十二分に分かるんですけど、
何か幼稚な感じがしない事もありません(個人的には)。
ただ、聴き込んでいくと否応無しに嫌いにはなれなくなり、
結局、何だかんだ言って、受け入れてしまう自分が
今まさにここにいる現状(ノ∀^)
音を楽しむのが音楽なら、その通りなんだなって思う一曲。


「ショッキング5」総評
過去4作品と比べても、
決して色褪せるような仕上がりではないし、
聴き応えは上々なので全体的には結構好きです。


℃-uteのアルバムは個人的に好き嫌いがハッキリしていて、
思い入れの強い曲があると、カナリランキング上位なんですけど、
それがない3枚目とかはそれ程好きではありません。
今回もそれは例外ではなくて、
実際、とても印象に残るような楽曲はこれといって挙げられないんですよね。
バラードだったら「夢があるから」はどう考えたって「約束は特にしないわ」
以上にはなりえないし、
「嗚呼 恋」だって「通学ベクトル」には敵わないと思います。
まぃみぃのソロも同じだし、「君の戦法」も
相当好きですけど、やっぱり「僕らの輝き」にはなれません。


だから「ショッキング5」というタイトルだけど、
驚愕的な要素は何一つとしてないんですよね。
曲に関して言えば。
ただここでの「ショッキング」って言うのは
メンバー5人の事を言っているので、
それはある意味当たり前なのかなとも思いますが(^_^;)ヾ


ただ、今の℃-uteにはこれぐらいが丁度良いのかなとも思います。
無理に背伸びして大人過ぎる曲を歌ったとしても、
そこにはそれ相応のものしか出てこないでしょう。
それなら、今の等身大の彼女達が歌える曲を歌った方が
随分と心地良いのではないでしょうか?
「君の戦法」はなっきぃ・ちっぺ・まぃまぃ3人の守備範囲の歌だと思うし、
あぃりんやまぃみぃのソロに関しても同様です。
しっかり今を見据えた上で、これからの新たなる出発に向けて
前進する℃-uteが垣間見れる「ショッキング5」。


と、思う部分もありますが、
実際曲を聴いていると、上での感想通り、
なかなか挑戦的な楽曲が揃っててビックリです。
まぃみぃの「Lonely girl's night」はそれが色濃く出ていて、
切ない気持ちを歌っているんだけど、
自分の決意を突き進む強い少女の姿が反映されていて
新境地開拓とまでは行きませんが、
なかなか良い仕上がりになっています。


そういう意味で、
このアルバムはメンバーそれぞれにとって成長への足がかり的なものなのかな。
ここでショッキングを受けて、次のステップへ成長するって感じ。
これからがますます楽しみになってきました。

*1: 季語じゃないかも知れないけど