未来レポ 序章「廃れた時代に舞い降りた都市女神」
真野恵里菜ワールドコンサートツアー2oXX春〜My Angel Not Only〜
会場 日本武道館。
開場 18時 開演 19時 終演 21時(予定)。
座席 全席指定 価格 6800円(当日券は7100円)。
出演 真野恵里菜 ゲスト KAN、中島早貴・萩原舞(プッチモニV)。
<SET LIST セットリスト>
時は西暦20XX年。
数多くのアイドル達が世に生を受け、
また消えていった「新・アイドル時代」。
過去の栄光に縋る古株主はその執着心から自己を破壊し、
未来を夢見た輝石の卵達はその願望から抜け出せず破滅を余儀なくされた。
欲望と希望に苛まれた新時代のアイドル達はいつしか衰退の一途を辿る。
そんな中、何れ*1にも属さない少女が一人。
彼女は過去にも縛られず、未来にも捉われていなかった。
ただ今ある現状を一心に受け入れその環境に身を徹していた。
人々は彼女の事をこう呼んだ・・・・・真の救世主と。
これはそんな彼女がアイドルの女神として世に生きる全ての生命に希望を与えたストーリー。
その一部始終。
間も無く開演致します。
かつてライブの聖地と呼ばれた日本武道館。
それも今では遠い昔の記憶の欠片でしかない。
歴史と言う面からこの会場を紐解くならば、
それは紛れも無く唯一無二の存在なのだろう。
だがしかし時と言うのは残酷に過ぎて行くもの。
時代が移り変わり人の価値観の拡大に乗じて、
人類の退化も次第に色濃く犯され始める。
今ではこの会場に何の重みも威厳さも感じられなくなった。
聖地にして危地。
そう呼ぶ者も少なくない。
そんな場所で女神は一体何を行なう気なのか。
全く持って理解に苦しむ。
これは一個人の思惑などでは毛頭無い。
ここに集まった3万人近い人々も同じくそう思っている。
そう感じられずにはいられなかった。
何故なら既に会場はただならぬ雰囲気で充満していたからだ。
だがそれだけではない。
女神が本当の意味での我らの救世主ならば、
もしかしたら・・・あるいは・・・・・。
いや未来に期待をしてはいけない。
そうして滅んだ輩が今までにどれだけいた事か。
そんな複雑な心境の中、私は目撃した。
瞳から逸らそうにも逸らせない一人の女神の姿を。
静まり返る会場、高鳴る鼓動。
奇跡はここから始まったのかも知れない。
第弐章へと続く。
*1:いずれ