現在のBerryz工房に想う事

史上最年少でさいたまスーパーアリーナの単独ライブに成功。
それを皮切りに、次第にトップアイドルへの道を突き進むBerryzのみんな。
昔のような、必死で何かに向かって頑張っているみんなの姿は、あまり見なくなりました。
デビュー当初のみんなを知っている自分にとって、それは少し寂しい気持ちもありましたが、でもそれ以上に、みんながこれまでやって来た事は無駄じゃなかったって言うのが立証されて、素直に嬉しかったんです。
応援して来た甲斐があったと言うものです。
ファン冥利に尽きるとは、まさにこういう事を言うのだなと、自分は思います。
だからこそ、今一度、自分が置かれている現状を再確認しなくてはいけないと思いました。
みんなの事を応援する意味。その価値。そして必要性。
それらの事をひっくるめてずっと考えていました。
今まで何の為にみんなを見て来たのか?
そして何故、必死に応援して来たのか?


初めは、みんなから逆に応援されていました。
みんなを見ていると、凄く勇気づけられたし、生きる糧としていました。
でも次第に成長していくみんなを見ていて、少しづつ変化してきたんです。
みんなの事を応援したい。それも本気で。
これまでもらってきたパワーを、今度は自分が返す番だと思いました。
そして今、それがどれ程達成出来たか分からないけれど、少なくともそれなりの意味を持つ事が出来ました。
そのターニングポイントとなるのが、今年の4月に行なわれた栃木公演。
単独ツアー通算100公演達成のあの夜の出来事なんです。
Berryz工房単独コンサートツアー通算100回記念レポ
過去に色んな事がありました。
数えきれないくらい、記憶しきれないくらい、本当に多くの試練を乗り越えて来たみんな。
最初はほんの小さな一歩だったかも知れないけれど、でも今では、ほらこんなに大きく成長しました。
小さい頃からずっと、自分の為以上に、良くファンに尽くしてくれたみんな。
シングル=握手会と言うルールを印象付けたみんな。
時には嫌になる事もあったでしょう。
プレッシャーで押しつぶされそうになった事もあったでしょう。
怒りを感じた事だって、きっとあったはずだ。
それでも、逃げずに、いや逃げられずにずっと耐えて来たみんなは称賛に値します。
臆病だったんじゃない。
自分を信じていたから、勇気があったからこそ、今こうしてみんなは存在しているんだ。
その信じていたものは、もしかしたら曖昧模糊なものだったかも知れない。
でも、それでも良いと、自分は伝えたい。
だって、過程はどうであれ、こうして結果を残してきたじゃないか。
結果よりも過程を重要視するのは勿論の事だけれど、でも、それだけじゃないのもまた確か。
結果を残す為の、過程でしょ?
何かに向かって遮二無二に走り続けられたから、そこに過程が生まれたんだ。
だからみんなは、「先の見えない結果」を追い求めたから、過程が生まれた、そんな気がします。


きっとこれはまだBerryz工房にとって、1つの通過点なんだと思います。
でも、これ程までに大きく成長し、堂々と自信に満ち溢れているみんなは、凄く誇りに思うのです。
自分は今までみんなの魅力を見て来ました。
その中で、まだ発展途上な部分も沢山見て来た。
そう言う部分を発見した時、凄く応援している甲斐があるなって感じるんです。
それもそのはず、その未発達な部分も、それぞれの個性であり、また魅力だからです。
ほんの少しかも知れないけれど、ちょっとだけ君に近づけたような気がして、それだけで優越感に浸れます。
結局、自分みたいなファンは、そのほんの些細な事で一喜一憂出来る単純な存在。
でも、みんなもきっとそれ程変わらないのだとも思います。
だって過去に積み重ねて来た経験って、今の大きく成長したみんなにとっては、本当に小さな事ですもん。
当時、あんなに必死だった握手だって、今では驚く程に上手くなったし。
もう、弱々しい表情を見せなくなったよね。
みんな本当の意味で大人になったのだと思います。
だからこそ、ほんの些細な積み重ねが、後に大きな存在になる為の大切な糧なんです。
そういった意味では、自分もみんなのお陰で成長出来ました。


いつも変わらぬ想いで、自分達ファンの為に頑張ってくれたみんな。
もしかしたら、結果に繋げる為の足がかりだったのかも知れないけれど、それでも良い。
感謝するのは自分の方だから。
そして、もう自分が出来る事は一通り終えたつもりです。
現場に行き、成長するみんなを見て勇気づけられ、またその分、応援しパワーを贈って来たこの道。
でも自分は、みんなは既に十分過ぎる程、たくましくなったと思うし、またこれからもずっと成長していくんだと確信しています。
だって、知っているからさ。
君達はいかなる時でも、前へ進み、そしてこれからは自らの手で、その先の未来への道を切り開いていく事の出来る子なのだと。
信じています。