フクムラダッシュ<奇跡と軌跡の集約>

Mizcky<譜久村聖>vol.5


1人と9人


思わぬハプニングが10人を引き離した


遠く離れた場所で
最愛の後輩を見守る負傷のリーダー


その視線を身体中で感じ取る精鋭達


何かが起こった 起こってしまった
その事を察知した彼女達は
即座にある決意をする


今 自分が出来る事を
自分達がやるべき事をするべきだと


それは頭で考えたのでは無いかも知れない
直感だけだったのかも知れない


そうしなければいけなかった
ただ それだけの事


そして その時は近づいていた


急な演出変更を余儀なくされた結果
避けては通れない壁が立ちはだかる


一瞬の猶予も無かった事だろう
迷っている暇も 考え込んでいる時間も皆無


彼女は一人の先輩の姿を想い浮かべて
そして走った


貴女の隣で歌うのが
自分にとって何よりも特別なのだと噛みしめて


その先に
笑顔で出迎えてくれるであろう先輩を見据えて

さゆみんが抜けてフォーメーションが崩れたのにも関わらず
しっかりと微調整しつつパフォーマンスをした9人。
「後輩が頼もしくなった」
その言葉通り、体現しましたね。


またフクムラダッシュが成立したのには
2つの要素がありました。
1つ目は高橋愛ちゃんならどうしたか?
って言うのがキッカケとなった事実。
もう1つはさゆみんの隣で歌う事が特別
と言う本人の強い意志があったようです。


あと忘れてはいけないのが
このフクちゃんの行動に敏感に反応した
照明さんの機転の良さです。
事前の打ち合わせなんて勿論無かったのに
しっかりと彼女を追っていたと言うのだから
そこに愛を感じられずにはいられないでしょう。


彼女達の絆が絶対的であったからこそ成し得た
そんな印象を持たずにはいられない。
これが"今の"モーニング娘。なんだ。