Juice=Juice 3nd インディーズシングル「天まで登れ!」感想

「俺たちのライナーノーツ」vol.3


元々はハロプロ研修生の為に作られた歌ですが
そこに既に結成したJuice=Juiceの6人を加える事で
現メンバーと元メンバーの関係性を強く意識した
曲に仕上がりました。


マイナーなメロディで攻めた1stや2ndとはうって変わって
今回は爽快感や彼女達の現状抱えている想い等が
主題になっています。
更にハロプロ研修生 feat. Juice=Juiceとしては
オールユニゾンでの歌唱をする事で
余計なものは一切何も飾らない
等身大の彼女達の魅力が発揮しています。


また、シングル2曲目には
Juice=Juice単独で歌っている曲が収録されていて
こちらは各々のソロパートなんかもあったりして
同じ歌詞・メロディーなのにまた違った一面を覗かせています。


年に数回開催される研修生の発表会では
既に全体曲としてお馴染みの楽曲であり、
基本的にソロパートが無いので
あまり変化の見られない曲でもあります。
1つの歌として捉えてみても
そこまで入り組んだ楽曲では無いのは明白ですし
単調で爽やかな音はそこまで作り込まれたと言う
印象は薄いと自分は思っていますが、
でも回を重ねる毎に
何故だか全体のパフォーマンスを観ていると
感慨深い想いにもなったりします。


個人的に、この曲は研修生(新旧含め)のソウルソングだと
思っています。
研修生もこの数年で劇的とまでは言えないにしても
数多くの卒業や脱退、研修期間終了は勿論
新たなユニットへの加入を経験して来ました。
新しく仲間になった子も居ます。
M.V.を撮った頃は居ても
今現在ここに居ない子だっています。


自分はどうしてもそういう子達の事が
目に焼き付いてしまい、また無視出来無いのです。
そんな心境で現場の生の彼女達を観ると
そこに彼女達の姿を投影してしまう。
研修生もそうですがJuice=Juiceも同じです。
そこに居ない筈の彼女の存在を意識してしまう。


際立った、或いは複雑なメロディーでは無いからこそ
シンプルで安易な音だからこそ
そういった考えに拍車をかけてしまっているのかも知れません。
ここに居ない筈の彼女達の魂が
今の研修生やJuice=Juiceがさも受け継いでパフォーマンス
しているかの如く。
そんな印象を自分はこの歌に持っています。