Take<竹内朱莉>vol.3

スマイレージ LIVE 2014夏 FULL CHARGE〜715(なぁ いこう) 日本武道館〜」感想その④


スマイレージ 二期メンバー オフィシャルブログ「日本武道館!!!竹内朱莉」


タケちゃんが変わり出したのは、ヤッタルチャン大作戦でのTwitterが一時的に終了した辺りだと思っています。
それまでの彼女はブログも、ましてやツイートだって、そこまで頻繁に、また積極的に更新していなかったのです。
当時自分は、それは彼女のキャラクターだと感じていたので、別段気にはしていませんでした。
そういう子はハロプロの中でも何人か居ましたから。


そして予定通りTwitterが休止した後、思いも寄らぬ事態が起きました。
今までの彼女は何処へやら。
(言い過ぎかも知れませんが)週に1回更新が当たり前だったブログがほぼ毎日書いたり、時にはその熱い魂を書き殴るような長文だったりと、自分の今まで持っていた竹内朱莉像をものの見事に壊してくれました。
個人的に感じていたのは、彼女がブログを更新しない最大の理由は、多少の苦手意識があったからではないかという事です。
自身の素直な感情を文字にして書き上げる作業が思うようにいかないとか、そういった意識があったのかも知れません。
でも、冒頭で貼った日記を読んでもらっても分かる通り、実際はちゃんと書けているのです。
そうなると、ただ面倒だったからと言う理由が浮上して来ますが・・・そこの所は大した事では無いので割愛。


さて、先に彼女の人物像が"壊れた"と表現しましたが、正確に言うと、それは壊されたというよりも、確実に現場での彼女を彷彿とさせたという印象の方が強いです。
生で観る彼女の歌声やダンス等のパフォーマンスは、とても前向きに写る事が多いのです。
エッグからの叩き上げ精神が彼女の自信をより向上させている要因だと考えるのが自然だと思いますが、その安定した実力を観ていると、自分は彼女にスポーツマン的な印象を持ってしまいます。
何事に対しても実直で、曲がった事を嫌がる、どこか紳士のような姿勢や態度。
100%当てはまるかと問われれば違いますが。
大ファンである読売ジャイアンツの影響が色濃く自身の性格に反映している気がします。


だからこそ、昨今魅せているブログでの熱い記事は、そのまま現場での彼女自身が舞い降りた感じがするのです。
直接感じた想いを、直に文字に書き起こしているような日記に、自分はそんな想いを抱かずにはいられません。
こういった書き方が出来るのはスマイレージでは彼女ぐらいでしょう。


そういう面を汲みして考えてみると、彼女は(もしかしたら)面倒くさがりなんだけど、少し前へ進んでみれば意外に何でも出来てしまう。
そんな万能型なのかなとも推測出来ます。
実際、ユニット内での彼女のパフォーマンスを見ていると、何だかんだでそつなくこなしてしまうのです。
それは今までハロプロエッグとして下積みして来た成果があってこそでしょう。


個人的にはまだ模索途中なのですが、彼女は自分が1番になってやる!という気持ちよりも、ユニット全体に自分が関わる事で良くして行きたいといった想いの方が強いのではないでしょうか。
勿論、そのどちらでも無い可能性も十二分にあります。
目の前の事に精一杯チャレンジしているだけなのかも知れませんし。
ただ現時点での彼女の存在が、あまりに"安定指向"に偏りがちなので、そう考えてしまいます。
竹内朱莉の実力は確実にスマイレージにとって重要な安定材料。
その時々に魅せるそのパフォーマンスは、さも調味料のような働きを伺わせています。


スパイシーでキレのあるダンス。
良い塩梅の癒しの歌声。
興奮し過ぎてグダってしまうM.C.なんかもらしさが滲み出ている。
色々な味覚(あるいは魅覚)が凝縮されている非化学調味料
この武道館を経て、この先どのような味が引き出されて行くのか楽しみです。