Berryz<Berryz工房>vol.2

35枚目のシングル「普通、アイドル10年やってらんないでしょ!?」


P.V.はどこか「友達は友達なんだ!」を彷彿とさせる作り。
曲調も歌詞もやっぱりベリだけにしか歌う事の出来ない
ものに仕上がっていて、
今回もらしさが出ましたね。


つんPが作った曲に限った事では無いかも知れませんが
初聴の時はそれ程印象に残らなかったりするのですが
聴けば聴く程、脳内を浸食して自然と受け止められたりする。
今回も自分はそんな感じでした。


曲が頭の中に入ってから改めて歌詞なんかに注目してみると
まぁこれが(毎度の事ですが)良く出来ていてビックリ。
「青春全部捧げた事」とか「土日全部も捧げて来たよ」
まさにその通りですもんね。
義務教育での学校優先は初めからあったけれど
7人にとっての青春は学校では無く「Berryz工房」だったのです。


また昨日もちょこっと書きましたが
2番での"ママ"と言うワードを連続で出して来る手法。
最近のハロプロ楽曲には幾つか用いられているケースですが
個人的にそこがお気に入りでして。
単純に考えれば同じ単語は極力2度使いしたくないもの。
どこか釈然としない違和感が生まれて来てしまいますからね。
でもそれを逆手にとって活用している節があるんですよね。
事実、この部分はとても印象強いイメージがあります。


振り付けの部分でも気になる部分があります。
サビでの両拳を突き出す部分。
アイドルってちやほやされる存在と言う印象がありますが
でも実際は裏でとてつもない程努力しているんですよ。
ここでの振りではそんな彼女達が
表と裏の顔の温度差をリアルに表している気がします。
戦って来た。そんな感じかな。


そして、外せないのが馬(笑)
何故かちょくちょく出てくる馬鳴き声。
最後なんて思いっきり馬で締めくくっているし(笑)
遊び心が過ぎる気もしますが、そこが良い。
ライブでファンは馬になりきれるのか!?


最後になりましたが1番語りたかった事を。


この10年間でメンバーみんなそれぞれに戦って来ました。
個性がバラバラで統一性が無いとか
それ以外でも多くの批判と言うか意見が飛び交いました。
中には本気で辞める決意をした子だっています。
でも結局踏み留まってくれた。


「涙した事もある」事も知っています。
それでも今「これで良かったんだと感極まって涙」出来たのなら
そう思える事が出来たのなら、
この10年は無駄じゃ無い。
失敗でも無い。成功したんだと思うのです。


本気でやって来たからこそ
そこにガチの涙があった訳だし、
結果、「アイドル I love it」なのかなって思います。
自分達の軌跡を歌っているのだから
それはそれは説得力あるよね。
3650日以上毎日アイドルやって来た7人が歌う今回の曲。
流石の貫禄です。